2009年6月13日土曜日

少年犯罪者

ちょうがとまった花を僕は飽きずに一日中観察していた。

親が来てはりとばされた

僕はそれを生涯根に持った。

だけど大なり小なり僕の周りはそんな連中でみちていて、僕は全然気の合う人間を見つけることができず

心の中でいらだっていた。次第に僕は現実に興味を失っていった。

頭の中で空想を遊ばせるようになった。これは素晴らしい思いつきだった。

人間が持っている想像力というおもちゃをつかって、思い通りのことができる。全くの自由。

この上ない歓びと感動を自在に創り出すことができる。素晴らしい。

僕はひまさえあれば、そのような空想遊びに精を出すようになった。

時には眠るように、時には叫ぶように。次第に僕は現実との境を失いかけ、周りからきちがい扱いされるようになった。

それでも構わなかった。どのみち周りの人間には興味がなかった。そんな思いが表に出ていたのか、

周りは僕を次第に攻撃するようになっていった。まあ、いじめというやつのはじまりだった。

最初は大したことはなかった。だけど、それは大きくなり、僕の精神をむしばんでいった。

先生の見ていない所での暴力。いやがらせ。心をえぐるような暴言。僕は、次第に人間は滅びるべきだと考えるようになった。

人間はこの世にいてはならない生き物だ。駄目だ。その頃から僕は完全犯罪、殺人への興味をもつようになった。

ぼくと同じように考えた人間が過去沢山いるに違いないと思ったからだ。そして調べれば確かに一杯いた。

特に惹かれたのは、風邪とともに去りぬ、だった。恋愛ものだったが、まぁまぁよかった。厭世的な価値観を持っている人はかなりいるだろう。

僕はそれを実行に移すことにした。動機は簡単だった。だって、殺意を高まらせる環境に常に身をおいていたのだから。

最初は、反抗して、そいつの顔面をなぐるくらいだった。だがもちろんそれはいじめをエスカレートさせるだけだった。僕は手段を選ばないことにした。一人の時を狙って、トラップを仕掛けておいたのだ。
毒をもってやった、死なない程度に苦痛がある薬を使って。証拠は残さないようにした。警察が例え乗り出してきてもばれないように。動機は明らかだが、だれもいえまい。いじめ自体が犯罪なのだから。例えいじめを告白して、それで僕が捕まるならそれでけっこう。道連れにしてやる。
うまくひっかかり、大将は苦しみまくって、病院に運ばれた。そして検査の結果毒物が検出され、警察が出てきた。丹念に調べたが、もちろん証拠は残していない。容疑者が多すぎるから当然、動機やアリバイから探っていくことになるが、僕は完璧なアリバイがあった。意外にも警察はあっさりと手をひいた。
被害者の被害が大したことないことと、操作が難しすぎるからだ。学校も操作をやめるように多少圧力をかけたらしかった。結局世の中なんてこんな揉んだと思う。世界を支配しているのは正義ではないのだ。
そいつらはもちろん僕を疑っていた。というより犯人だと決めつけていた。しかし、警察には行けない。
そいつが退院してきた時、僕を見た時の顔が見物だった。あの恐怖に染まった顔、情けない。しょせん、いじめっこなんてこんなものだろう。これで僕はコツをつかんだ。将来いじめっこへの復讐法という本を書こうと構想していたくらいだ。
そしてこの事件はもう一つ大きな意味があった。それは完全犯罪の成功だった。世の中の法は完璧ではなくて、かいくぐることができるのだということ。僕が犯罪者になるきっかけを与えた事件だった。

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